「クジラアタマの王様」著者 伊坂幸太郎を読んだ感想です。(少しネタバレあり)
以前から本のタイトルが気になっていて、伊坂さんの作品だからとても変わったお話に違いないと思っていたのですが、貸出中でなかなか手に取る機会がありませんでした。
別の本を図書館に返却しにいった際、以前人気があった本コーナーに置いてあり、迷わず借りてきました。
あらすじ
3人の登場人物が夢の世界でつながっているという設定
1人目:主人公はどこにでもいる普通のサラリーマン
2人目:地方議員~国会議員の男性
3人目:人気ダンスグループの有名人タレントの男性
夜になると現実とは違う世界とつながり、戦士として魔物を討伐している
討伐の結果がなぜか現実世界とリンクしているという奇妙な世界
「ハシビロコウ」嘴の大きなグレーの大きな鳥(ほとんど動かない)が物語の鍵を握っている。
感想
ところどころにコミックパート(川口澄子さん絵)が描かれており、最初は???でしたが、本を読み進めるうちに眺めていると小説の中にすんなりと入り込める新しい感覚があります。
謎を知りたくて一度読み始めると一気に読み終わる物語です。
コロナのパンデミックの時期が始まる前から書かれたものだとするとまた不思議。
(初版本がでたのが2019年1月、2019年12月に中国でウィルス発覚、2020年1月16日に日本で最初の感染者が発見されている)
人間の集団心理とかSNSの普及で情報が拡散されて、現代の危うさもやんわりと描かれていて自分の普段の行いを考えさせられもします。
最後まで読むと色々な落ちがあり、どんな結末か知りたくなります。
普段接点がない3人の登場人物の繋がりが不自然に感じられないところも面白いです。
その他の伊坂幸太郎さんの作品も読み返したくなります。
夜寝る前に、今日はどんな夢をみるだろう?と楽しみです。