山田洋次監督の映画作品で、前から観たいと思いつつ、なかなか機会がありませんでした。
Netflixでタイトルが出てきたのでやっと観ることができました。
率直な感想は、記憶に残したい作品です。
母と暮らせばのあらすじ
長崎の原爆で息子を亡くした母が再び幽霊となって現れた息子と対話をしていく物語。
戦争で亡くなった人達の想いと残された家族の想いが、母と息子のお芝居形式の対話で表現されていく。
キャスト
母 伸子役:吉永小百合
息子 浩二役:二宮和成
浩二の恋人 町子役:黒木華
「母と暮らせば」を観て思い出したこと
祖母の貴重な話
徒歩子の母方の親戚は皆長崎の出身で、祖母は結婚して軍艦島で暮らしはじめたころ長崎に原爆が投下されたそうです。
原爆投下の前日に長崎市内の妹の家に遊びにいっていた祖母は、島に帰る船に間に合わず困っていたところ、それに気づいた船頭さんが引き返してきてくれたおかげで命拾いをしたそうです。
船頭さんがいなければ、徒歩子の母も生まれず徒歩子も生まれなかったということです。
船頭さんがご無事だったかどうかはわからないそうです。
原爆投下後、祖母が妹を探すため再び長崎市内に入りましたが全てが消えてなくなっていて、妹の骨一つ拾えずお墓も建てられなかったそうです。
街には黒焦げの身元不明の遺体がたくさん残されていたそうです。
徒歩子がこの話を聞いたのが小学校低学年の頃です。
夏休みの宿題で祖母の戦時中の話を聞かなければならず、無理をお願いで話してもらいました。
話終わった祖母の眼から涙が一粒こぼれたのに気づいて、「おばあちゃんもう話さなくていいからごめんね。ごめんね。」って何度も謝りました。
ツラすぎるので当時のことをなるべく思いださないようにしていたのだそうです。
NHKなどで被爆者のお話、戦時中のことを直接聞く機会が無くなっていく中、山田洋次監督の作品は後世に残してほしい作品です。
Netflix:「母と暮らせば」をみて祖母の話を思い出すことができたので、忘れることがないようにブログに書き残しておきます。
本だけでなく、たまには映画もいいですね。
お読みいただきありがとうございました<m(__)m>